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低学年冬キャンプが終わり。
2017/12/23 | スタッフブログ 投稿者:ノゾエ トシヤ
みなさん、こんにちは。
低学年キャンプを担当していましたノゾエです。
私ごとの休みの関係もあり遅くなりましたが、低学年冬キャンプの写真のアップが終わりましたのでご報告します。
低学年冬キャンプですが、1泊2日を終えての感想も含めて少し考えると。
仲間作りをテーマとしてこのキャンプをしていますが、今回プログラムメインとして『たたき染め』を選択しました。
本来たたき染めは、夏にすることが多いのですが(植物がたくさんあり種類が豊富なことから)、低学年の子ども達ができるクラフトで、真剣に取り組めばいい作品になる活動はなんだろう?と考えた時に、たたき染めが思い浮かびました。
ただ、クラフトをメイン活動に入れることによって、メインテーマである仲間作りをどう重ねて活動していこうか大変悩みました…。クラフト作りはやっぱり個人の活動になることが多いためです。そのための解決策を色々考えながら頭の中で試行錯誤しながら当日を迎えました。
参加していただきましたお子様が今回の活動を通して、1人でキャンプをしてきたではなく35人の子ども達とスタッフリーダー含め43人の仲間として活動を感じれたのなら幸いです。
それでは、2日目の活動を写真を交えて振り返りしてみると。
朝起きる時間になりました!『おはようございます!』とあいさつしても…みんな眠い…?のかな?ボーとしている子が大勢いました。
さぁ、起きて自分たちの使った布団をたたもう!
お互いに助け合いができている子、手伝ってーと言っている子、自分ひとりで頑張っている子など様々でした。
手伝ってーと言っているだけで動いていない子には、『自分からまわりに手伝いにいかないと誰も手伝ってくれないよ。』と声掛けをしながらお片付けをしていき、あっという間に朝食の準備の時間に。半分の子達はご飯の準備をしに行ってもらい、残りの子でお部屋の続きをしていってもらいました。
ごはんの時間です。『いただきます!ごちそうさま!』を、代表でできる子いますか?と聞いてできる子にお願いしました。
学校によって声のかけ方が違うのでしょう。少しずつ違うので打ち合わせせずに『いただきます』をしたとき、初めにいう言葉が違うかったので、お互いに顔を見合ってどうしよう?となっていたのがかわいらしかったです。
とりあえず、前に出てきた子達で相談してもらって声掛けを何にする?か決めてもらいました。
少し前(7年ほど前ぐらいからですかね?)と比べて、子ども達は前に立って全体に向けてお話しするということが苦手にしている子が、減ったような気がします。『前に立っていただきますをできる子いますか?』と聞いたら半分ぐらいの子が手を挙げてくれました。いろんな機会で前に立つことが多くなっているのかな?私が子どもの頃こうやって前に立ってなにかしてくださいって言われても、絶対にしなかった気がします…。なので、最近キャンプをしていて子ども達はすごいなーといつも感心しています。
ご飯を食べたらお掃除の時間です。男の子たちは大部屋で寝たのでみんなでお片付けとお掃除をしています。今回女の子たちには、『2グループで寝るお部屋と女の子全員で寝る大部屋どっちがいい?』と聞いたら、即答で『2グループで寝る部屋!』とのことでしたので、8人は入れるお部屋に、2班合同で部屋で寝ています。
さすが女の子たちは部屋の片づけも早いですね。男の子たちが頑張っている中、ささっとお片付けを終わらして少し休憩をしていました。
掃除が終わり次の活動として、自分たちで集めた植物を使ってたたき染めが始まります!
作り方は簡単!新聞紙をひいてその上に染める布を置きます。模様をつけたい場所に植物をおきます。植物が置けたらその上に新聞紙をかぶせます。ここまで準備ができたら植物を置いたところを狙って、ゴムハンマーでたたく!以上!
初めに夏の活動と書きましたが、冬にすると何が大変かというと実は…、植物の種類が少ない!ということだけではなく、
冬の葉っぱがついている植物は意外と固い!水分は少なくつるつるした葉っぱが多いんです。水分がすくないのは、たたき染めではいいこと(つぶれずにきれいに色が移る)ですが、葉っぱが固いと繊維がつぶれず色がでないことがあります。みんな必死にがんがんとハンマーを振っていました!こつはあまり高く上げすぎずに、小刻みに葉っぱの先からたたいていく。ですが子ども達は叩くことに必死でした!
さて、この活動ですが2時間半と余裕をもって活動できるようにと、時間を多くとっていました。
60分ぐらいで疲れて休憩するかなと思ったのですが、子ども達の集中力はすごい…!90分ぐらいずっとハンマーを握ってたたいてましたね。『休憩をしてもいいよ』といっても、黙々と!終わったころには…『頑張りすぎて手に豆ができた!』という子も…。そこまで頑張るとは想像していませんでした。やっぱりいい作品を作りたい!という気持ちと少しずつ作品ができ上がる中で、イメージしたものができていくことに喜んでくれたのかな?
からからに乾いた落ち葉を必死にたたいて写らない!って見せてくれた子もいました!(写らないのはわかっていましたが、写るか写らないかも経験ということでみても何も言いませんでした。写らないって見せてくれてから声掛けはしましたが。)
これじゃないとダメ!ではなく、どんぐりをたたいたり栗をたたいたり、イガをたたいたりと葉っぱだけじゃなく、いろんなものを子ども達は叩いて挑戦していましたね。
さてさて、植物のたたきが終わり。机の上のお片付けができた子から順番に媒染液につけていきました。
自然の家では、鉄・銅・アルミの3つを子ども達に選んでもらっているのですが、鉄は布自身の色も変わることが多く、またアルミだと色が少し薄くなり葉っぱの模様が際立たないなと考え、銅のみとして媒染しました。
さてさて、媒染することにより赤色だった花が青色に変わったり、ほとんど見えなかったモミジの形がはっきり浮き出たりと、色々子ども達も感じるものがあったみたいですね。みんないい作品ができたね!
さて、このままだと濡れたまま持って帰ることになるので、一度私のほうで預かり洗濯をもう一度して乾燥させました。
なんとか間に合ったと思いながら、子ども達に渡し『どうする?頭に巻いて帰る?乾いているからそのまま鞄に入れて持って帰ってもいいよ?』と聞きました。みんなから即答で『巻いて帰る!』とのことで、みんな巻いていましたね!
お昼ご飯を食べたらレクリエーションを行いました。
手のひらをリズムよく合わせるゲームや
縄跳びの中を全員が引っかからずにくぐりぬけるゲームなどをグループで楽しみましたね。
1人だけでもキャンプはできるんですが、こうやってたくさんの人が集まり1人だけじゃなく2人で、2人だけじゃなくたくさんで関わりを持ちながら楽しんでいく。キャンプを通じて、つながりを感じながらキャンプが今後もできるよう作っていきたいと思いますので、よろしければ今後もご参加ください。
それでは、本日はこの辺で。
神戸市立自然の家 ノゾエ